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から娘御(むすめご)の氣(き)に入るところがかんじんでござります何(なん)
とかう被成(なさい)ませぬか此方(こなた)に御同居(ごどうきよ)被成(なすつ)て御出被成【おいでなられ・なされ】
ます出尾(だすを)九次郎(くじらう)さまを見合につれ申(まうし)て参(まゐ)りま
して親(おや)ごや娘ごに逢(あハ)せますれバあのいヽ男(をとこ)でハ氣(き)
に入(い)るハ必定(ひつぢやう)そこで鳥渡(ちよつと)祝言(しうげん)の盃(さかづき)をしてすぐに
こつちへ引取(ひきと)り先(まづ)顔(かほ)を見(ミ)せるお聟(むこ)さま九次郎
さま御床入(おとこいり)の時分(じぶん)一寸(ちよつと)分廻(ぶんまハ)して入替り燈火(あかり)を
少(すこ)し闇(くら)くしてそれ屏風(びやうぶ)の中でだいて寐(ね)るやつさ