翻刻
右丁
そのとき六人のわかもの権兵へを見ておどろきたるすきまにつけいりさきに立たるこしごえ太郎がどうばらをぐさとつつつかれて太郎はどうとふすなむさんぼうゆだんせりとのこる五人が一手になりてとうまちくいのこどくとりかこむをささめの八郎すこしもひるまず大身やりをとりのべてろうごのおもひでなんじらをでんがくざしにしてくれんとやりさきするどくひらめかし上をはらひすそをからみ左右へはねのけたたきのけかすり手あまたをおはせて手しげくはたらきければ
「うづら権兵へひかへゐる
「ありやありやありや
「てなみにこりぬうんざいめらかたつはしからみなごろしだぞ
「どつこいな
人物名 権 八 浜
左丁
小ゆるぎいそ六たつの口龍太夫ほしの井水右衛門あるひはまつかうかたせをえらばず四人まではつきころされここかしこにたふれふす此すきをうかがふてゆひのはま九郎江のはま岩助ただ二人のこりのものどもよこあひより切かけしが何とかしけんささめの八郎濱九郎がうつた刀をうけそんじてかたさきよりのんどへかけて切さげられたふるる所をごづめの権兵へなむさんぼうといひさま八郎をすくふて二人めがけて切むすぶ
「なむさんつかれたかさうつつかけてきてお手になに
「これでしんだらばけものにでもなつてくらついてやらうしかしきんねんのくさざうしのやうにじきさまゆうれいにはなられまいまづ?者にきいて見ようか
人物名 太 岩 龍 ?