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【右丁】
諸種(いろ〳〵)の薬(くすり)あれども唯(た)だ薬(くすり)のみを用ゆるも
決(けつ)して十分と思(をも)ふべからずかねて空気(くうき)飲(のみ)
水(みず)居屋(いまひや)衣服(きもの)及(およ)び食物(しよくもつ)などに能意(よくここころ)を用(もち)ひ
てなるたけ清潔(きよら)かにするを肝要(かんよふ)とす之(これ)に
仍(より)て予防法(よぼうほう)及(をよ)び消毒薬(しよふどくやく)の必要(ひつよふ)なるなることを
知(しる)べし下条(しも)に於(をい)て予防法(よぼふほふ)を簡便(かんべん)に述(のべ)終(をわ)り
に至(いた)り消毒薬(しよふとくやく)を用(もち)ゆるの理由(わけ)を書記(かきしる)すべ
し
【左丁】
予防法(よぼふほふ)
第一(たいいち)空気(くうき)
空気(くうき)は色(い)ろ味(あじ)わい及(およ)び臭(にを)ひもなき透明(すきとほふ)り
たる気体(きたい)にして凡(をよ)を世界(せかい)の中(うち)人間(にんげん)の棲息(すまひ)
せる処(とこ)ろハ何所(いず〳〵)もこの気(き)のそ存在(そんさい)せざるは
なし故(ゆゑ)に人間(にんげん)は空気(くうき)の中(うち)に在(あり)て断(たゑ)ず此気(このき)
を呼吸(いき)するに由(より)て生命(いのち)を保(たも)つものとす恰(あたか)
も魚(うを)の水中(みず)に在(ある)が如(ごと)し彼様(かよふ)に大切(たいせつ)なるも