翻刻
【右丁】
とあるは則(すなは)ち空気(くうき)の中(うち)に炭酸(たんさん)の増(ま)すに由(よ)
る者(もの)なれば以上(うゑ)の事(こと)は医者(いしや)に非(あら)ずとも衆(しゆ)
人(じん)の能(よく)知(し)り置(をく)べきことなり空気(くうき)を新鮮(あたらし)く
するの法(ほふ)は別(べつ)に難(かた)き事(こと)に非(あら)ず容易(たやす)く行(をこな)ひ
得(う)べし其法(そのほふ)は窓(まど)の戸(と)又(また)は樟子(しよふじ)を開(ひら)き外方(そと)
の新鮮(あたら)しき空気(くうき)を内方(うち)に流入(りゆうにふ)せしめと室(しつ)
内(ない)の悪(あし)き空気(くうき)と代(かわ)らしむるべし是(これ)を西洋(せいよふ)
の語(ことば)に「べんちれゑしよん」と云(いゑ)り然(しか)しなが
【左丁】
ら能(よ)く用心(よふじん)せさるときは外方(そと)の寒冷(さむ)き空(くう)
気(き)の為(ため)に風邪(かせひき)を病(やむ)ことあり故(ゆゑ)に気候(きこをふ)寒冷(さむ)
きは長(なが)く窓(まど)の戸を放開(ひら)かずして時々(をり〳〵)
開(ひら)き閉(とづ)るを良(よし)とす
第二(だいに)飲水(のみみず)
飲水(のみみす)は常(つね)に用(もち)ゆるものなれは其(その)大切(たいせつ)なる
ことこゝに云迄(いふまて)もなきことなれども世の
人(ひと)は唯(た)だ大切(たいせつ)なるを知(しり)て之(これ)を安全無害(安全無害)の
五【欄外】