翻刻
四寸ほと御座候木流来候誠に御神様の御影にてと奉存候て否引
上け舟作可申と存立申候右木品厚さ弐寸尾と積墨をかけ残り木へ壱寸ツヽ
にして二タ墨かけ中の壱寸をのみにてより切申板二枚に仕候夫を本にし
て段々ひろひ木を仕仕成申候先菰をあみ夫を舟の形にして三尺計
の舟を拵夫を解板を以三尺の舟を造り立申候其壱寸を壱尺と立
三尺を六尋と立積り出し右に申楠板を以て尾に仕寄り木集漸舟
の形に相成候得共木不足に候故又々神様へ相願候処一両日致四寸
角壱丈五尺計の木三本流寄夫を以又々のみにてより割板に仕
成相用ひ舟に成就仕候まて三年かゝり申候
一舟はき合の処へ彼緒に仕候木の皮をはき巻はたに仕打込申候
扨彼拵申候しつくいにてぬり釘の頭をもぬり申候に付垢の
道も無御座候右舟を造り候処ハ岩の上にて御座候に付おろし申事
甚以難成岩を切崩し卸申候人役と仕候ては三千役もかゝり可申
只外の事なし年中岩をくたき申候て卸申候
一出帆仕度存候得共水桶無之候てハと存右残木を以拵度存又々
神様へ竹を相願候処生竹四本長さ五尋位の竹流来候夫を以水桶
こしらひ申候
一帆柱ハ四角を壱本立色々の寄木取集寄せ木に致右の竹を以て
輪を入しめよせ柱と仕候
一楫も古木を取集仕成申候楫柄ハ椎の木を仕候是も右もの【古きもの?】流来り申候
一ろハ大坂舟より四丁薩州舟より一丁〆五丁上け御座候に付即夫を用申候
一舟の長さ六尋御座候はき合者百五六寸枚も御座候
一み□手縄■碇綱二房三十尋綱を打申候是も年々にはき集置候