翻刻
【右丁】
くもいひそめぬるおかなさゝはさてこそ
あらめはゝにようこの御かたゑもきこ
ゑなんはつかしやとみやはつや〳〵
御わすれもあらわれて一すしの御
ものおもひなりかくて日かすをふる程
にある時みやのゐんちうにすみわたり
物あはれなる折ふしときわおさな
心にみやのおほししつませ給ふをみ
しりまいらせてまちかくまいりて申
やうさて此御事はしらけてやおはし
【左丁】
ましさふらふへきかつねにゆきて見候へ
ともかい〳〵しくとかむる人も候すと
かく仰せ候はんよりしのひて入らせおはし
まし候へしかもこよひはひやうゑの
すけは御うち【内裏】の御はんにて上へま
いらせ給へはたかくるまともなくあまた
出入くるまにまきれさせ給ひては出候へ
御くるまをちうもんにたてさせ給
ひてものゝていおも御覧候へかしくら【或は「今」ヵ】
あふし【?】は御かうしおろしなとそゝ