翻刻
【右丁】
身のうけられん事はしらね共うれし
くもおほしめしけるいつをいつとか
まつへきみたれもいらはやとおほし
めしけれともさすかにてたゝすみ
給ふころは無神月はしめの事なれ
はあらしこからしはけしくてつま
戸をさつとふきあけ御まへのともし
火きへけれはこんのせうしやう申さ
れけるはあえなくもふけけしたる
物かないま又ひかしのたいへ火なんとゝ
【左丁】
申さんもれいのこと〳〵しく有なんこ
よひは御とのこもり候へとてさゑもんの
つほねひやうぶのきわにふすこんの少将
はきちやうをろしひめきみの御あと
にふしぬみやはよろこひ給ひてやか
ていらせ給ふこんの少将申やう人かけ
しけれはこはいかにさゑもんのつほねか
何の御よふそと申せは返事もなし
みやはひめ君の御かたへいらせ給ひなを
しかふりのかけしけるをこんの少将さ