キリシタン関連史料を翻刻

コレクション: コレクション1

切支丹御退治記 49巻. [2] - 翻刻

切支丹御退治記 49巻. [2] - ページ 104

ページ: 104

翻刻

 行逢申候弟与四右衛門を尋候与語り右之両  人は太左衛門ゟ先に行方志ら須引取申候而  其後太左衛門先に冨岡へ参り居申候扨敵村  中ゟクルスみ旗を差上懸り来候を追払ひ申  候其時足軽之小頭伊藤所右衛門と申者不見  かと尋候得は初太刀打之時手を負候をも苦  ませ須刀を抜又敵之中に懸出し候か太左衛  門見付候而呼返し召連申候其元捨石多く潮  堤高く馬越不申所御座候を組自分者馬をか  かへ候て閑に堤之上へ上け申候信濃立之鹿  毛霞毛に而年五歳に而長一寸五分有之無類  之逸物に而御座候に付大勢に抱ら連候得共  ひく共ゆるき不申心安堤に上り其侭乗申候  古来ゟ戦場之自由に小長け之馬能与申儀是  に而存当り候扨松村権右衛門与申侍深き沼  に入難義仕罷在候を引上させ助け申候関善  左衛門差物黒き四半に白き山道付候を下人  持佛木之坂を逃上り申候高み故諸方に見に  善左衛門一人一番に敗北候与沙汰有之候得  共善左衛門は馬に放連飛き祢へかゝり足軽