キリシタン関連史料を翻刻

コレクション: コレクション1

切支丹御退治記 49巻. [2] - 翻刻

切支丹御退治記 49巻. [2] - ページ 106

ページ: 106

翻刻

 中に続か連須身も古々へ候故漸々にお与き  帰る沖ゟ敵之舟に白旗にクルス付て差たる  か来候て此舟を取申候栖本勢之乗捨たる舟  共也其時足軽権之丞懐中ゟ渋手拭に包たる  其朝焼たる焼飯之婦春ほりて志かも熟へ怒  米半分之を取出し太左衛門に向ひ是を被召  上与とて差出し候得共一口も食連不申候由  此時分に足軽自分之者共其当り走り廻り岡  島次郎左衛門捨置候弁当拾ひ来り心閑に志  たゝ免仕候処に味方之舩三艘先は井手甚兵  衛舩中は松本次兵衛船跡は内山彦右衛門舩  陸を見合閑に五丁程沖を通り申候処太左衛  門若党吉村八蔵に申付差物を以招寄候得は  楫を直して磯へ寄せ急乗候得と申候故心閑  に乗申候処大舩故舩端高く馬は何と仕候而  も乗せかたく候故馬取与吉脇差を振抜帯を  切鞍を舟へ投込者ごせに乗申候故馬を捨候  得人には?かたく候敵之中如何と達て制し  候得共馬は我等役にて候此とき馬を捨可申  哉と敵之中を十文字に乗割冨岡へ帰り申候