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翻刻
中面に仕置作法を感心したり
有馬古老物語曰町人之内昨日城に入残し者共
大小之舩三十五艘に乗浮て翌廿七日に古町
之焼洛に成候得は城中ゟは敵今に引ざりけ
りと思て鉄炮を打懸被成候間兎角敵に而無
之旨我等参りて申訳むと近候得は諸人危き
事に思ひ無用也迚袖に春かり留けれ共是非
共と振切進み出懐中ゟ鼻紙を取出し打振候
へは城中之炮声も暫く止申候間吉右衛門直
に大手門之前に参り我々共は昨日城中に入
残し者共にて候最早城之辺に敵一人茂居不
申候と具に述ける程に神野加兵衛岸田七右
衛門与申奉行則門を開かせ内に入連彼吉右
衛門か入より早く長鑓を三十本胸本にさし
か希ら連候得共吉右衛門は七寸五分之小脇
差を刺たる斗な連は少も不騒申様扨に皆々
騒しきゐ躰哉縦令我敵方に而参りたる迚も
申候得は神野加兵衛尤也迚鑓を引かせ敵之
有様悉く語り可申与被尋けれは去事に而候