翻刻
口々贈り呉私共手元ニ而煮焼仕候給申候塩醬油
薪様之物も被呉正月下旬頃日茄子大根冬瓜
西瓜沢山ニ御座候
一綿の木見請申候大木之分は三尺廻り之刀豆様の
物なり中粒ニ相成り綿御座候種も綿も一ッに
三ッ宛御座候右の種三十計取帰り長崎揚り屋
之庭へ植置候処七本計生居申候葉は日本のはせ
の木同様ニ御座候
一男女共髪はハタン国もマネラ国も同様ニ御座候
一逗留中番の侍弐人釼を帯鉄砲を持居申候長々の
逗留故何となく心易く相成町も見物仕度書つけ申候処
番人より相制シ候て全心易きにまかせ番人共に
捕転セ置外へ出掛候所釼を抜候て振り■申候処
刃引ニて一向切ㇾ不申候右次第彼地上役人見付
番人を厳敷呵り候様子相見申彼地之者とも
日本人よりは弱く相見候凡十五メ計御座候