翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

漂流記 - 翻刻

漂流記 - ページ 9

ページ: 9

翻刻

 マネラ国迄海上凡そ千里余も御座候義と奉存候 一船中ニ而寐候時は芭蕉の葉ニ而拵候蓑の様  成る物を着て臥し申候水ハ瓢ニ入数百持  居申候 一ハタン国出船之 節(せつ)屋敷之大症ゟ土産ニトウ  カイを貰申候対面ノ節落手致し申候 一阿蘭陀属国ノ由マネラ国。ルソン シヤムトモ云  此処へ卯正月下旬着地候三日計私共は船ニ逗留  仕候侍分は船ゟ揚り申候四日目に私共も上陸仕候  処長屋建ニ而八角ニ相成候屋敷へ連越申候  右軒下は切石ニて内は板敷ニ而七間も有之候角も  桁行廿四間ニ而梁行七間計御座候惣而壁  は石と土と之練立ニ而両(りよう)方に三間計之出入  口(クチ)有候戸は内と外と二重に相成開き戸に御座候右  之内ニ役人衆詰所も御座候右之処ニ百日計も逗留仕居申候 一大唐米鰯太刀魚之類其外日本ニ有候魚類色々