翻刻
【右丁】
一種
つほくさ
田野処々皆
生す茎 蔓引(まんいん)
し節毎(ふしこと)に根
を生す葉は
銭(せに)の大さにして
鋸歯(かゝり)あり先(せん)
輩(はい)此物を積(せき)
雪草(せつさう)に充(みつ)る
は穏(おたやか)ならす
【左丁】
螺厴草(らゑんさう) まめづた《割書:江|戸》
南方の深山(みやま)皆あり巌石(かんせき)上に密布(みつふ)す茎細く延引(ゑんいん)し纍々(るい〳〵)葉
を生す青大豆(せいたいつ)《割書:あを|まめ》を扁(へん)に割(わり)たるか如し厚(あつ)くして光沢(つや)あり間に
五六分の長葉を生し葉の背(うら)に褐(うるみ)色の粉(こ)あり此花実なり
【版心の中央】
螺厴草