翻刻
【右丁】
疱瘡十五日期回察之図
十一日 総而此三日大切なり後に
書し所の部位をかんかへ
濃 手当心配りあるへし
十二日 俗に豆いろと云日也
まどをあけ見ひらくの期也
とかくねむりがちなる頃なり
十三日 ねむるは吉なり
結 ねむらすして物くる□【はヵ】しきは
はやく医を乞ふて可_レ談
十四日 此日より食事多少に気
痂 を付べし
十五日 さゝ湯をあつる日なれと
痘の次第によりてなり
此熱三日に限るへからす外感より
一日 引続に痘の序熱になるあり
序 さすれは五日も六日も其余も
あるべしねつの程にて序熱と
しるべし此日ひきつけよりねつ
二日 いつるはかへつて痘かろきものなり
熱 ねつ表にあらはれて裏さはやか
なるをよしとす搐搦(びく〳〵)するは
表に発するゆへなり総して
三日 序病つよくわつらふものは
かろきとしるへし
【左丁】
風にあつへからすかろしと
四日 いへとも外へ出べからす
見 痘の出方によりて始終の
死生今明日にあり医家
五日 に折入てりやうじをもとむ
点 へき事なり
六日 俗に上の関といふ
出そろひしてはおもき痘も
七日 よく見ゆるなりかろき重き
灌 ともにかゆみあるべし介抱
人つかれいねむりしてゆだん
漿 八日 してかきやぶらしむる事
あり心得第一なり
九日 此日を二の関といふ
靨して不靨は気虚なり
十日 はやく用心あるべし此二日を
貫 後の関といふ至而大事也
十一日 今日を越れはよし
日々の部位を考るはあらまし此末に出す参考すべし