翻刻
【右丁】
焦紫(こけむらさき)なるは毒盛なりかたち大きく皺紋(しわ)をなす
は毒気さかんに気虚なり痘の上(うへ)紅(くれなひ)なるは血(ち)
滞(とゝこを)る也滞るものは活(めくら)す焦(こが)るゝものは清(すゝしく)す
気虚(ききよ)毒(とく)盛(さかん)なるものは補(おきなつ)て解(げ)すへきの薬
ありみな医(いしや)に託(たのみ)して心得へき事なり此
六日七日は大事なりとしるへし
【左丁】
七 出(いて)揃(そろ)ひて地界(ぢさかひ)わかれ顆粒(つぶ)たち出て水もるは
日 吉痘(きつとう)なりへつたりとしてあかくぬりたる
ことくなるは水一面にまはりてしまりなくかわ
うすくしてすれやふれ易(やす)し表(ひやう)のしまり
あしきゆへなり見点の時に工夫(くふう)のあるへき事也
六日七日は痘の色を見るを第一とす大吉痘は
粒(つぶ)あらりとしてまはりに紅暈(あかきかさ)をあらはし痘
の色いきほひつよきもの吉なり気のかひなき
痘は暈なくして痘の地色同しく白みて