疫病関連資料を翻刻!

コレクション: コレクション3

荳瘡養育 - 翻刻

荳瘡養育 - ページ 8

ページ: 8

翻刻

【右丁】 ありて根ふかしへないもは害(がい)をなすものにてはなけれ とも本痘にまきるゝ根なるもの也中におもきもの あり誤(あやま)りて痘(ほうそう)となすへからす又痘瘡にはしかの 交(まざ)りたるあり交疹といふ又へつたりと赤きほろせ のやうなるものをませたるを交斑といふなり ○紙燃(しそいく)【ママ 注】にて照法発熱(てらしみるしよねつ)の時痘か痘にてなき歟又は 痘のかろきおもき多少をうかゝひしるに随分ふとき 紙燭(しそく)をひねりてよく油を付置火のとはしるなき様 にすべし昼なれは屏風(ひやうふ)にてかこひ暗(くらく)して紙燭 【左丁】 にて左りの頬(ほ▢)より見はしめ右の頬を見る額(ひたい)の まんなかをよく見るべし紙燭を小児の目しり耳の あたりよりすかして照(てら)し見れは皮(かわ)ひとへ下に むら〳〵として見ゆるうちに粒(つぶ)の点(てん)をむすひ かけたるあり只むらつきてのみあるもあり地色(ぢいろ)血(ち) 色(いろ)に気をつけ手足ともに委敷(くはしく)見るへし発熱(ほつねつ) してうたかはしき時には紅(べに)紙燃(しそく)を用ゆる也 天日(そら)の 光りにてはわからす既(すてに)肌表(はたおもて)に顕(あらは)れてより後は 灯火(ともしひ)はあしく火の勢(いきほい)をかりて悪(あしき)もよく見ゆ依(よつ)て 【注 19行目に「紙燃」が「しそく」と振ってあることから、ここでも「しそく」とあるところか。】