翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

亜墨利加漂流記聞 - 翻刻

亜墨利加漂流記聞 - ページ 34

ページ: 34

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右漂流人等立山御番所え被召出候節早先達而土 佐の万次郎等三人帰国致有候故不審不晴子細を 尋候得者土佐人答ニ我々ワフウニ而其許等ニ諭され 已来何くれ帰朝の念願頻りに発り色々評定せしに 伝蔵壱人は所詮帰朝叶わぬ事なりと申て不止故 伝蔵を残し我等三人妻子を欺キ便船にて琉球 海上迄送貰遥カ遠沖ゟ端船え乗り下り元船は 行方不知相成我等は命限りに檣を押切て難なく 琉球え漕付し薩摩役所え至り爰迄送り貰 たりとの事なり漂客唐土出帆は彼国十一月十一日に て日数凡八十日にて同事廿八日長崎着也し長崎 表は子十二月の小晦日にて家々に門松を立正 月拵致し有之候故本朝にハ今年閏月なかりし にやと唐人とも評義致候由  右為御慰之奉備  尊覧度急集仕候得共元来文盲識之寄記ニ  御座候間宜敷御推覧伏而奉願上候    嘉永四年亥十月