翻刻
ものにて候罪科(つみとが)のむくひは打(うて)は鳴(な)る響(ひゞき)のごとし
惧(こは)き事(こと)なりと思召(おぼしめさ)るべく候
《割書:おそろし| 》
一 惣(そう)じて人(ひと)のつゝしみて申さぬ不礼(ぶれい)なる大口(をほくち)
をかたく申さぬものにて候
幼少(ようせう)の時(とき)より大口(おほくち)を申 習(なら)ひ候 子供衆(こどもしう)は後(のち)には大(おほ)
かた悪性(あくしやう)になり候て親(をや)ごの勘当(かんどう)をもうけ候やうに
なりたる子達(こたち)是(これ)まで多(おふ)く見および申候これ子供(こども)
衆(しう)の時分(じぶん)に行義(ぎやうき)のあしき癖(くせ)づきにて人(ひと)に不礼(ぶれい)を
申 憚(はゞか)る心(こゝろ)をうしなひつけて終(つゐ)には哀(かな)しき身(み)に
《割書:おそる| 》
なり申 事(こと)に候 然(しか)れは御互(おたがひ)に幼稚(ようち)の御方(をんかた)へ御気(をんき)を
つけられ假(かり)にも〳〵少(すこ)しにても大口(おほくち)は仰(をゝせ)られまじく候
甚(はなはだ)わるき事(こと)にて恥(はづ)かしき事(こと)と申 訳(わけ)をよく〳〵
御おほへ置(をき)なさるべく候
一 男女(なんによ)のわかりは大事(だいじ)のものにて候間(あいだ)幼少(ようせう)のとき
《割書:ちいさき| 》
より男(おとこ)の子(こ)たちと女(をんな)の子(こ)たちとは一所(いつしよ)に御あそび
なされぬものと申 事(こと)よく〳〵御 聞(きゝ)わけ
なさるべく候
惣体(そうたい)幼稚時分(おちいさいじぶん)より男女一所(なんによひとゝころ)へ集(あつま)る事(こと)をはづか
しく思召(おぼしめし)つけなさるゝが至極(しごく)によろしき事(こと)にて候
左様(さやう)に幼少(ようせう)よりなされつけたる子供衆(こともしう)御成人(ごせいしん)