東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 1

前訓 - 翻刻

前訓 - ページ 11

ページ: 11

翻刻

  ものにて候罪科(つみとが)のむくひは打(うて)は鳴(な)る響(ひゞき)のごとし   惧(こは)き事(こと)なりと思召(おぼしめさ)るべく候   《割書:おそろし| 》 一 惣(そう)じて人(ひと)のつゝしみて申さぬ不礼(ぶれい)なる大口(をほくち)  をかたく申さぬものにて候   幼少(ようせう)の時(とき)より大口(おほくち)を申 習(なら)ひ候 子供衆(こどもしう)は後(のち)には大(おほ)   かた悪性(あくしやう)になり候て親(をや)ごの勘当(かんどう)をもうけ候やうに   なりたる子達(こたち)是(これ)まで多(おふ)く見および申候これ子供(こども)   衆(しう)の時分(じぶん)に行義(ぎやうき)のあしき癖(くせ)づきにて人(ひと)に不礼(ぶれい)を   申 憚(はゞか)る心(こゝろ)をうしなひつけて終(つゐ)には哀(かな)しき身(み)に    《割書:おそる| 》   なり申 事(こと)に候 然(しか)れは御互(おたがひ)に幼稚(ようち)の御方(をんかた)へ御気(をんき)を   つけられ假(かり)にも〳〵少(すこ)しにても大口(おほくち)は仰(をゝせ)られまじく候   甚(はなはだ)わるき事(こと)にて恥(はづ)かしき事(こと)と申 訳(わけ)をよく〳〵   御おほへ置(をき)なさるべく候 一 男女(なんによ)のわかりは大事(だいじ)のものにて候間(あいだ)幼少(ようせう)のとき                   《割書:ちいさき| 》  より男(おとこ)の子(こ)たちと女(をんな)の子(こ)たちとは一所(いつしよ)に御あそび  なされぬものと申 事(こと)よく〳〵御 聞(きゝ)わけ  なさるべく候   惣体(そうたい)幼稚時分(おちいさいじぶん)より男女一所(なんによひとゝころ)へ集(あつま)る事(こと)をはづか   しく思召(おぼしめし)つけなさるゝが至極(しごく)によろしき事(こと)にて候   左様(さやう)に幼少(ようせう)よりなされつけたる子供衆(こともしう)御成人(ごせいしん)