東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 1

前訓 - 翻刻

前訓 - ページ 12

ページ: 12

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  なされ候て悪性(あくせう)に御なりなされたるはすくなきもの   にて候 行儀(ぎやうき)はとかく幼少(ようせう)の時(とき)より習(なら)ひが大事(だいし)             《割書:ちいさき|》   にて候 男女(なんによ)のあやまりは人間(にんげん)の大罪(だいざい)にて一命(いちめい)にかゝり候      《割書:おとこをんな| 》       《割書:おほいなるつみ| 》   災難(さいなん)も起(をこ)り申 根本(ねもと)にて候まゝ聖人(せいじん)仏(ほとけ)もこれを   かなしみ強(つよ)く行義(ぎやうぎ)を御立置(をんたてをき)なされ候 事(こと)に候これ   にて大慈大悲(だいじだいひ)の思召(おほしめし)ありかたきいはれをよく〳〵   御聞(をんきゝ)わけなさるべく候  右(みき)之 通(とをり)能々(よく〳〵)御熟読(ごじゆくとく)なされ御のみ込(こみ)御おぼへ       《割書:とつくりとよみ| 》  御勉(をんつとめ)なさるべく候                    施 印     口教(くきやう)三 《割書:これよりはじめ一より七までは先日あげをき候|そのつぎへ御とぢたし可被成候》 一 惣体(そうたい)悪(あし)き所(ところ)へ立(たち)よらず。悪(あし)き人(ひと)に御交(をんまじ)はりなされまじく候   人(ひと)は善悪(ぜんあく)の友(とも)によると申 古人(こじん)の御をしへ。少(すこ)しもちがひ   なき事に候。忽(たちまち)火(ひ)の傍(はた)へよれはあたゝまり。水(みつ)のはたへ   よれはしめるなり。泥(どろ)の池(いけ)へはまれは身(み)よごれ。風爐(ふろ)   へいれは垢(あか)をちて奇麗(きれい)になるがごとし。然(しか)れは善(ぜん)に   交(まじ)り。善(ぜん)に立(たち)よれは力(ちから)を入(いれ)ずして善人(ぜんにん)となるにう   たがひなしと。御 弁(わきまへ)なさるべく候 一 人のかたわなるを見て笑(わら)はぬものにて候 并(ならび)に外(ほか)より人(ひと)の来(きた)り  たる時(とき)又帰(またかゑ)る時(とき)など。かたかげにて笑(わら)はぬものにて候。