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コレクション: コレクション3

麻疹癚語 - 翻刻

麻疹癚語 - ページ 11

ページ: 11

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【右丁】 難渋労(なんじうらう)の噂(うはさ)つよく。そこでは 梅干(むめぼし)があたつたの。こゝでは頗稜(ほうれん) 草(さう)が当(あた)ッたのと。聞(きゝ)おぢをする 中(なか)にも。こわい物(もの)は見(み)たしと やら。物好(ものずき)の若人(わかうど)は。麻疹(はしか)やみは どんな物(もの)ぞと。見(み)たくさへ思(おも)ふも あるべし。見(み)た所(ところ)が糸瓜(へちま)の皮(かは)で。 【左丁】 鍋(なべ)の底(しり)を洗(あら)ふたやうな顔色(がんしよく) なれば。一番煎(いちばんせん)じの薬鍋(くすりなべ)。つま らぬ物(もの)ではありながら。二十年 ぶりでのはやり物(もの)。めづらしがるも 無理(むり)ではなし。此病(このやまひ)去年(こぞ)の 師走(しはす)の半(なか)ばから。南風(みなみかぜ)に吹(ふ)き 送(おく)り。御当地(ごとうち)みえ初(そ)めて。