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コレクション: コレクション3

麻疹癚語 - 翻刻

麻疹癚語 - ページ 15

ページ: 15

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【右丁】 こうらは又(また)どうしたひまだと。 青息(あをいき)をつくばかり也。さるが中(なか)に。 脈(みやく)の沈(しづ)んだ生薬屋(きぐすりや)は。忽(たちま)ち 息(いき)を吹(ふき)かへし。野巫(やぶ)にも功(こう)の 物(もの)よろこび。沢庵老(たくあんらう)も玄白(げんぱく)殿(どの)も。 兼(かね)てかくやと思(おも)ひしまゝに。 病家(びようか)四方(しはう)に多(おほ)かれば。廻(まは)り 【左丁】 かぬる事 匙(さじ)の如(ごと)く。俄(にはか)に竹輿(かご)に 尻(しり)をいたくす。忘(わす)れたり其中(そのなか)に。 葭町(よしちやう)の色子達(いろこたち)の。今度(こんど)の麻疹(はしか)に 平気(へいき)なるは。信濃守(しなのゝかみ)公行(きんつら)が。ひとり のがれしたぐひならで。享和(きやうわ)の 流行(りうかう)に相済(あひすみ)たりとおぼしく。 あどけない顔(かほ)はすれど。おとしの