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【右丁】
聞(き)くが如(ごと)く。びく〳〵して。神(かみ)でも
屑(くず)でもない物(もの)を。南無麻疹様(なむはしかさま)
はしかさま。どうぞのがして下(くだ)され
ませと。押入(おしいれ)に居(ゐ)る間夫(まぶ)の如(ごと)く。
首(くび)をちゞめて恐(おそ)ろしがるは。
さりとは気(き)の毒(どく)千万(せんばん)なり。
抑(そも〳〵)此病(このやまひ)の元(もと)はといへば。六府(ろくぷ)腸胃(ちやうゐ)の
【左丁】
熱毒(ねつどく)肺(はい)を蒸(む)し。外(ほか)風寒(ふうかん)に感(かん)じ。
或(あるひ)は乳食(にうしよく)調(とゝの)はざるにより。
内熱(ないねつ)発(はつ)して麻疹(はしか)となる。疱瘡(はうさう)
神(がみ)の末社(まつしや)にあらず。風(かぜ)の神(かみ)の
袋持(ふくろもち)でもなし。《割書:愚花守》熟(つら〳〵)
往古(わうご)を考(かんが)ふるに。我(わが)
【一字欄外から】皇朝(みかど)三十代。欽明天皇(きんめいてんわう)の十三年に。