翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

輪池叢書. 12 - 翻刻

輪池叢書. 12 - ページ 63

ページ: 63

翻刻

【右頁】    萩 〽軒ちかみ老の耳たにおゝつくや秋を告ぬ【を告ぬ:それぞれ左脇に〻見せ消し】さやかな【さやかな:追記】る萩の上風 【添削結果:軒ちかみ老の耳たにおゝつくや秋さやかなる萩の上風】    雁 〽なれときた老は口さてやらひぬこの世なかのその哀さ    朝顔 〽□【□:な?】かき夜の寝覚なかにおき出る【る:左脇に〻見せ消し】て【て:追記】老は見・【・:たる】る朝顔の花 【添削結果:□【□:な?】かき夜の寝覚なかにおき出て老は見たるる朝顔の花】    擣衣【砧(きぬた)で衣を打つこと】 〽老らくの枕にちかき砧にそよその□【□:夜?】さむも更にしゝなく 【左頁】    虫 〽・【・:なく】むしの音の【音の:それぞれ左脇に〻見せ消し】よは頭を老になそらへて【になそらへて:それぞれ左脇に〻見せ消し】のたくひに【のたくひに:追記】友も【も:追記】きくねかそのすかや 【添削結果:なくむしのよは頭を老のたくひに友もきくねかそのすかや】    初冬 〽月花の折もさひしき老に又へるき冬の【の:左脇に〻見せ消し】も【も:追記】今朝はきにけり 【添削結果:月花の折もさひしき老に又へるき冬も今朝はきにけり】    時雨 〽時のまにうつりりかくれる【にうつりりかくれる:それぞれ左脇に〻見せ消し】のそらさためなき【のそらさためなき:追記】時雨にも老の性こそ濡まさりけれ 【添削結果:時のまのそらさためなき時雨にも老の性こそ濡まさりけれ】    雪 〽降はれし雪も友待夕くれをとはれぬ老の宿の寂しき