翻刻
【右頁】
寒蘆
〽難波江やつのくむ芦のいつのまに枯しと老になかめそへぬる
炭竃
〽おく山のすみやく煙一すしに□ほ□さは老にかはらし
炉火
〽うつみ火の【の:左脇に〻見せ消し】も【も:追記】友・【・:と】ならなく【なく:それぞれ左脇に〻見せ消し】す【す:追記】はいかにして老のね覚を忍ひはてまし
【添削結果:うつみ火も友とならすはいかにして老のね覚を忍ひはてまし】
忍恋
〽ゆふへく心引れつはなけくかな軒のしのふ・【・:の露】をうかめやの【やの:それぞれ左脇に〻見せ消し】ても【も:左脇に〻見せ消し】
【添削結果:ゆふへく心引れつはなけくかな軒のしのふの露をうかめて】
【左頁】
片恋
〽みすや人磯辺の岩のつれなきによをてくたつか浪のたらぬ【たらぬ:それぞれ左脇に〻見せ消し】□路【□路:追記】を
【添削結果:みすや人磯辺の岩のつれなきによをてくたつか浪の□路を】
恨恋
〽海士も【海士も:それぞれ左脇に〻見せ消し】う・【・:きはたく】しや【しや:それぞれ左脇に〻見せ消し】藻にすむ虫のわれかくとおもひしれともうらみはてぬる
【添削結果:うきはたく藻にすむ虫のわれかくとおもひしれともうらみはてぬる】
鶴
〽寝覚する老の枕に落にけり【落にけり:それぞれ左脇に〻見せ消し】かよひきぬ【かよひきぬ:追記】雲井の鶴の子をとふ声
【添削結果:寝覚する老の枕にかよひきぬ雲井の鶴の子をとふ声】
川
〽飛鳥川あすこそしらねけふまてはなかれてわたる老に【に:左脇に〻見せ消し】の月日【の月日:追記】も有かな【かな:それぞれ左脇に〻見せ消し】
【添削結果:飛鳥川あすこそしらねけふまてはなかれてわたる老の月日も有】