翻刻
【右丁】
一種 ゑれくさ《割書:阿|州》 たちあふひ《割書:江|戸》 やうらうくさ《割書:勢|州》
延年草(ゑんねんさう)《割書:北|国》 みつばあふひ がじつ《割書:信州|秋山》
諸国(しよこく)深山(みやま)にあり春月(はる)宿根(ふるね)より生(せう)す形(かたち)きぬかささうに似(に)て三葉(さんやう)なり葉中に蔕(てい)
三 葉(やう)を生(せう)し中(なか)に三 弁(へら)の白花(はくくは)を開(ひら)き実(み)を結(むす)ふ形(かたち)萍蓬草(へうほうさう)《割書:かう|ほね》の実(み)に似たり
一種 野州(やしう)日光山(につくはうさん)にあるは紫(むらさき)の花(はな)なり信州(しんしう)の土人(としん)根(ね)を採(とり)陰乾(かけほし)にし小児(せうに)の毒消(とくけし)
に用(もち)ゆ用薬須地(やうやくすうち)にゑれさうは山城国(やましろのくに)大悲山(おほゑやま)和州(わしう)宇田(うた)辺(へん)に多(おほ)し痞積(ひしやく)疝気(せんき)
甚妙(はなはためう)寸白(すんはく)頽疝(たいせん)小児癖積(せうにへきしやく)下利止(けりをやむ)痛風宜(つうふうによろし)と云(い)へり
【左丁】
一種 こぎのこさう つくばねさう《割書:野|州》
野州(やしう)日光山(につくはうさん)及(およ)ひ
駿州(すんしう)富士山中(ふしさんちう)#1上
州 草津(くさつ)にあり
【版心の中央】こきのこさう