翻刻
【右丁】
坐拿草(さとさう)#1
つりふねさう
よこくもさう ほらかいさう
武州(ふしう)《振り仮名:道灌山|とうく■【わヵはヵ】んやま》水湿(すいしつ)の地(ち)に多(おほ)し春月(はる)実(み)より生(せう)す茎(くき)は鳳仙(ほうせん)に似(に)て紅色(あかいろ)葉(は)闊(ひろ)く鋸歯(かゝり)あり夏(なつ)秋(あき)
の間(あいた)花(はな)あり形(かたち)又 鳳仙(ほうせん)に似(に)て紅色(あかいろ)実(み)又 鳳仙(ほうせん)に似(に)て細(こま)かし葉茎(はくき)味(あしは)ひ微(すこ)し酸(すし)よこくもさうを
充るは古説(こせつ)なり鳳仙(ほうせん)の次(つき)の条(しやう)にありて坐拿(さと)#2の花(はな)の形(かたち)をいふものか又 蘇頌(そせう)の説(せつ)に六月
【左丁】
《振り仮名:開_二紫花_一|しくはをひらく》《振り仮名:結_レ実|みをむすふ》《振り仮名:采_二其苗_一|そのなへをとり》《振り仮名:入_レ薬|くすりにいる》甚(はなはた)《振り仮名:易_レ得|ゑやすし》と云にあへり
一種 白花つりふねさう
#3
摂州(せつしう)及(およ)ひ江戸 稀(まれ)にあり形(かたち)
状 前種(せんしゆ)と異(ことなる)ことなし但(たゝ)茎(くき)
淡緑色(うすみとりいろ)にて花(はな)白色(はくしよく)なり
【版心の中央】白色つりふねさう