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コレクション: 養蚕の書

養蠶實驗録 - 翻刻

養蠶實驗録 - ページ 39

ページ: 39

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【右丁】 無(なけ)れど人家に養て昼夜(ちうや)に平均(ならし)見れば先づ戸は閉勝(とぢがち)也故に氣 篭(こも)り多くは虫に煩(わづら)ひ生る也 然(しかれ)ば時々戸を開(ひら)き風を入れ鬱(こもり)氣を拂ふ べきか好(よ)き也風多くして旱勝(ひでりがち)なる年は暖(あたゝか)にて蚕一 統(とう)上作す春中より 雨がちにて寒さ強く湿氣(しつけ)深(ふか)き年は違作多し是 則(すなはち)寒さを除(よけ)る心 得よりして火を焚(たき)氣を篭(こも)らせる故に却(かへつ)て違作多しと見たり風勝の 年は自(おのづか)ら乾(かは)き湿氣(しつけ)も拂(はら)ひ戸は閉(とぢ)ても氣(き)鬱(こもら)ず故に上作多しと見ゆ なれども風寒 暑湿(しよしつ)とも甚敷(はなはだしき)は恐(おそる)べし ○ 種出ずば陽氣(やうき)の風に逢(あは)すべし火に暖(あたゝめ)て種を蒸(む)らすな ○ 掃(はき)たては成たけ薄(うす)く座敷にて高く棚(たな)つり陽(あたゝ)かに養(か)へ ○ 蒸(むれ)二 階(かい)紙張(かみはり)天井路路#1を忌(い)め器(もの)に薄置 涼氣(すゞしげ)に飼(か)へ 【左丁】 ○ 照(てる)日には多く桑(くは)与(く)れ雨日(ふるひ)には少くてよしいとへ雨露 ○ 一休み通(かよ)ふ煙(けふり)り#2も薬(くすり)なり物を覆(おほ)ふは毒(どく)と知るべし ○ 二休み大火を焚(たく)な立込(たてこめ)な外(そと)の陽(やう)氣を入よをり〳〵 ○ 舩起は襖障子(ふすましやうじ)をとり外(はづ)し朝夕の火も遠(とほざ)けて焚(た)け ○ 庭起は北も南も風入て暑(あつさ)を厭(いと)へ夜るになりても ○ 作り前山の如くに桑(くわ)与(く)れて一ッ〳〵に拾(ひろ)ひやとへよ ○ 掃(はき)しよりすがくけふ迄桑厚く蚕尻(こじり)を薄(うすく)く#3替(か)へよ度々 ○ やとひては猶四方より風入ようんねつ強き年は猶更 ○ やとひたて寒さ強くは二日程高 棚(たな)へ上げ昼夜(ちうや)火を焚(たけ)