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コレクション: STAGE1

訓蒙天地辨 地 - 翻刻

訓蒙天地辨 地 - ページ 17

ページ: 17

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なすをもつてしかいふなるべし其国の|土俗(どぞく)も上|州(しう)にてたとへば|妙(みやう) |義(ぎ)|榛名(はるな)|赤城(あかぎ)等の山〳〵より出る雷に|強弱(きやうじやく)ありと云|野州(やしう)|日光(につくはう) 山|武州(ぶしう)|秩父(ちゝぶ)山等其|雷(らい)の出る山にて|剛柔(ごうじう)をいふもの少からす山の 大小|高卑(かうひ)によつて雲を|発(はつ)するの|厚薄(こうはく)あらんはさもあるべし |雷(らい)山に|住(ぢう)して雲に|乗(じやう)じて出ると思へるは|誤(あやま)れり      ○|電(いなびかり) 問て云|電(いなびかり)は|雷(らい)に先達て|光明(ぐはうめい)を|閃(ひらめか)し又は|黄昏(くはうこん)から夜に至(いたつ) て|雷(らい)なくしてあるひは|北(きた)にあり又は南にあり是も又|夏月(かげつ) 多し何によつて光を|発(はな)つや 答て云|電(いなびかり)も又|雷(らい)と理を|同(おなじう)す夏月|蒸升(しやう〴〵)する所の|土(ど) |湿(しつ)の気|陽(よう)をつきのぼりて雲中に入|火気(くわき)雲を|切(きしり)たかいに |磨(すり)盪(おし?)|陰陽(ゐんよう)激し|雷(らい)となる其火気|迸(ほどはしり)あわるゝものを|電(でん) 光とす光に|継(つい)で来る雷は其|勢(いきほ)ひ|強(つよ)し又つねに|夏月(かけつ)|昏(くれ) より光るものも理同じといへと又少し|異(こと)也|雷(らい)の|電光(でんくはう)の |尖(するど)なるがごとくにあらず是は陽の|勝比(かつころ)ゆへおのれが|質(しつ)をあらわ して|昼夜(ちうや)に|限(かぎ)らず折にふれて|燥熱(そうねつ)の気を|発(はつ)して|空(そら) に|閃(ひらめく)昼は日|光(くはう)の為にみへず日|没(ぼつ)して|黄昏(たそがれ)よりは|光(ひかり)みゆる也 |曇天(どんてん)には|雨湿(うしつ)の|気(き)みち|掩(おほ)ふゆへに|電光(でんくわう)なし|雷鳴(らいめい)の時 は|曇雨(どんう)の|差別(しゃべつ)なく光をはなちあらわす是|陽(よう)の|凝(こ)るもの 甚しければなり     ○地震(ぢしん) 問て云地は天の|中(ちう)に|居(きよ)して|永静不動(えいせいふどう)也としるに|地震(ぢしん)その 多少あつて其つよきものは家を|倒(たを)し地を|裂(さき)あるひは|郷村(ごうそん) を|陥(おとしい)れ山を|崩(くづ)し海中|俄(にわか)に|一小嶋(いつせうとう)を|涌出(ゆしゆつ)するがごとき頗 (すこぶる) |奇怪(きくわい)なりまた云|地底(ちてい)に大|鯰魚(ねんぎよ)【左・なまず】あつて国土を|周回(しうくわい)す時有 て|鰭(ひれ)を動かす時多少にしたがつて地|震(ふる)ふ其|首尾(しゆび)を|合(がつ)