翻刻
十一月五日
夜五ツ時
《ルビ:津浪破船|つなみはせん》
の図
《ルビ:潮水|しほみづ》《ルビ:突来|つききた》り《ルビ:大船|おほふね》にふねとも川内へ突入道頓堀の
川筋《ルビ:橋|はし》五ヶ所つき《ルビ:落|をと》し《ルビ:大黒|だいこく》ばし迄大船《ルビ:帆|ほ》
《ルビ:柱|ばしら》を《ルビ:立|たて》しまゝにていやが上に押来り船の上に
船を突かけ川ばたの家居を打くづし小船は
多く下敷になり死人《ルビ:怪我人|けがにん》数しらず中
にも市中の人〳〵《ルビ:地震|ぢしん》をおそれ《ルビ:遁|のが》れんが為
《ルビ:老人|としより》《ルビ:小児|こども》《ルビ:婦女子|おなご》《ルビ:足弱|あしよわ》の人あ《ルビ:屋形舟|やかたふね》《ルビ:荷|に》ぶね
等に《ルビ:取乗|とりの》り《ルビ:安心|あんしん》し居たる《ルビ:処|ところ》におもひがけ
なく此《ルビ:大変|たいへん》に出合船を《ルビ:打返|うちかへ》され死するもの