翻刻
これよりして
さうしどひやの
しやうばい物なか
むつましく
ゆくすへ
まん〳〵
ねんも
はんじやうに
さかへきつ
たり
はつたりの
くさぞうしの
すたりしも
げにたひへいの
みよのありがたきと
おもふうちおもてを
あきんどかいちまひゑ
くさぞうしたからぶね
道中すころくと よんで
とおるこゑにおとろ
きおきあがらん
と
する所へつるや
喜右衛門ぎよけい
もうしいれます
紅翠斎#1門人政演画作
現代語訳
これよりして草紙問屋の商売物仲睦まじく、行く末万々年も繁盛に栄え来たり。流行りの草双紙の廃れしも、げに太平の御代の有り難きと思ううち、表を商人が一枚絵・草双紙・宝船・道中双六と呼んで通る声に驚き起き上がろうとする所へ、鶴屋喜右衛門、謹んで申し入れます。
紅翠斎門人政演画作