翻刻
御番通しあり事記左のことし
去ㇽ十七日御用番戸田山城守様ゟ御留守居御呼出之上
御書付を以左之通被為蒙 仰候
御名
領分地震居城其外破損二付大手御門番被成御免
同日御勝手御懸り阿部伊賀守様ゟ御留守居御呼出之上
御書付を以左之通被為蒙 仰候
御名
御本丸御普請二付先達而願之上上納金被
仰付候処領分地震二付居城其外破損二付上納致金
之分御用捨被成下之置被 仰出候
廿七日快晴巳の刻中ゆれ折々山鳴動す酉の刻はかり四隣物
騒しその故をきくに今宵子の刻ゟ翌廿八日終日井水に毒あり
そかために今宵井水を汲おき翌日の用に備ふへしと遠近
の相識かたみに伝聞するなりけり是ハ彼まかつ神の変に乗して
百人くさ?を蠱惑をしむるなるへし夜二入なを快天海の音夥し
廿八日空うつとりとして日色紅の如し巳の刻過日の色薄く未の刻
また日色紅をなす此日の空色あしき事書とり難し打つゝく変
にまた衆心あたらすけふしもかくのことくなれはいかなる変やあらんと
衆人顔色なし日中両三度小ゆれ夜に入なを小ゆれあり