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《ルビ:茲|こゝ》に於て初めて医治の《ルビ:普及|ふきふ》を見るを得たり而して連宵専ら人民安堵を計れり是より
先 天皇 皇后両陛下には《ルビ:此震災|このしんさい》を聞食され罹災人民救恤として金一万三千円を
下し《ルビ:賜|たま》ひたるを以て知事之れを管下に《ルビ:告示|こくじ》し且つ郡長に《ルビ:訓令|くんれい》して優渥なる聖旨のあ
る所を人民に《ルビ:懇篤|こんとく》示達せしめたり 天皇陛下は《ルビ:特|とく》に侍従侍医を被差遣《ルビ:親|した》しく被害郡
市を《ルビ:回視|くわいし》せらるゝを以て侍従へは原川参事官幷に《ルビ:属官|ぞくゝわん》警部随従せしむまた侍医は中島
郡奥村に於て《ルビ:懇切|こんせつ》に負傷者を治療せられ直ちに岐阜県に《ルビ:赴|おもむ》かる総理大臣は秘書官内
閣書記官《ルビ:及|および》び内務県治局長を随へ《ルビ:来県|らいけん》し親しく被害地を巡視せられ且病院其他郡の
治療所に《ルビ:臨|のぞ》み負傷者を《ルビ:慰問|ゐもん》せられたり
《ルビ:堤塘|ていたう》の《ルビ:陥没|かんぼつ》道路の《ルビ:壊裂|くわいれつ》橋梁の破損甚しく《ルビ:臨時|りんじ》《ルビ:急施|きふし》を要する者は常置委員会の《ルビ:決議|けつぎ》を
経て孰れも施工に《ルビ:着手|ちやくし》せり又此震災に付て支出せし備荒儲蓄金市部に《ルビ:在|あつ》ては己に百
分の五を《ルビ:供用支出|きようようしヽゆつ》するを以て中央備荒儲蓄金の《ルビ:補助|ほじよ》を内務大蔵両大臣に《ルビ:具申|ぐしん》するに
至れり其支出の《ルビ:金額|きんがく》《ルビ:幷|ならび》に被害地郡市の概況及び名古屋測候所の《ルビ:観測等|くわんそくとう》別表の通りに
有之候云々 (震災一覧表の外は之を略す)
愛知県か震災一覧表 廿四年十一月十日調
市郡名 総戸数 全潰 半潰 焼失戸数 総人口 死亡 負傷
尾国
9名古屋市 四三、八七三 一、二八二 一、七八七 二 一六五、三三九 一八一 八□一
愛知郡 二五、九五九 ニ、四〇〇 一、五九七 〇 一二、三六六 一五四 二六三
東春日井郡 一七、〇二二 七八〇 一、八二一 〇 七七、六三六 一六 七三
西春日井郡 一二、〇五三 三、四〇六 三、〇九八 一七五 五四、五五四 三一四 四四〇
丹羽郡 一七、六〇三 三、三七九 二、四一一 五 七九、三三四 一八七 二〇八
葉栗郡 六、三六六 三、一〇五 九六八 〇 三〇、一七七 二四七 三〇〇
中島郡 二二、〇五二 一二、六〇〇 六、〇三八 一一 一〇七、九九五 九〇五 一、一三〇
海東郡 一七、一四八 四、七八五 二、七五三 七 八一、六八七 二九七 三五一
海西郡 六、八四三 六四九 四九七 〇 三六、五五二 三六 三三
知多郡 三一、八四六 四一 一二九 〇 一四五、〇一五 〇 二〇
三河国
碧海郡 二五、〇五五 一一五 四二二 〇 一一、七九三八 二 二一
幡豆郡 一六、三五四 一五六 四二七 〇 八〇、六五二 六 一八
額田郡 一四、五五六 〇 一 〇 六三、八六八 〇 〇
西加茂郡 九、〇二七 一一 一〇 〇 四、〇六二一 〇 〇
東加茂郡 六、〇一三 〇 〇 〇 二七、三三九 〇 〇
北設楽郡 四、三九六 〇 〇 〇 二四、三一七 〇 〇
南設楽郡 五、〇八〇 〇 〇 〇 二、四九八〇 〇 一
実飯郡 一三、六七七 一一 四九 〇 六七、四七〇 一 五
渥美郡 一七、九一八 七 三五 〇 九五、三七八 一 四
八名郡 五、六八四 〇 一 〇 二八、六一一 〇 〇
合 計 三一八、四九六 三、二九三一 二二、〇三五 二〇〇 一四七六、一三八 二、三四七 三、六六八