みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE2

愛知岐阜福井三県 大地震見聞録(内題) - 翻刻

愛知岐阜福井三県 大地震見聞録(内題) - ページ 36

ページ: 36

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院 (ハ)は《ルビ:監獄|かんごく》(ニ)は師範学校 (ホ)は《ルビ:裁判所|さいばんしよ》(ヘ)は《ルビ:警察署|けいさつしよ》(ト)は東本願 (チ)は西本願  寺 (リ)は伊奈波神社 (ヌ)は電信局 (ル)は《ルビ:公園|こうえん》(チ)は長良川 (ワ)は《ルビ:金華山|きんくわざん》なり 〇《ルビ:陥落罅裂|かんらくこれつ》の箇所 右に《ルビ:記載|きさい》せる倒家、《ルビ:焼失家屋|せうしつかをく》等の外に猶ほ重なる《ルビ:被害|ひがい》を挙ぐれば 《ルビ:土地|とち》の《ルビ:陥落深|かんらくふか》さ三尺に達するもの二十八箇所、此《ルビ:面積|めんせき》三千四百三十坪余《ルビ:其他|そのた》は《ルビ:実|じつ》に《ルビ:枚|まい》 《ルビ:挙|きよ》に《ルビ:遑|いとま》あらず、土地の罅裂は巾一尺以上三尺深一尺《ルビ:乃至|ないし》一丈五尺に達するも《ルビ:数|す》百《ルビ:条|でう》あ り其一尺以下の小《ルビ:罅裂|かれつ》に至つては未だ《ルビ:実数|じつすう》を詳かにせず長良川の《ルビ:沿岸|えんがん》の《ルビ:堤塘|ていたう》は全部の 破損にして其《ルビ:著|いちじ》るしき《ルビ:部分|ぶぶん》は市中大字《ルビ:岐阜|ぎふ》百十五間、今泉三百間、《ルビ:稻束|なつか》五百間、《ルビ:富茂登|ふもと》 二百間《ルビ:合計|がふけい》千百十五間就中今泉《ルビ:小字叺先堤|こあざかますざきつゝつ》の如きは陥落一丈二尺、長さ三百間、稻束 小屋前堤は陥落二丈余、長さ二百五十間是は《ルビ:地盤|ちばん》と《ルビ:水面|すゐめん》と均しく若し一《ルビ:朝出水|てうしゆつすゐ》あるの 日には河水此処より《ルビ:奔注|ほんちう》するは無論にして《ルビ:震火災|しんくわさい》の上に水災を蒙り市民の《ルビ:生命|せいめい》を《ルビ:掃蕩|さうとう》 し去るの《ルビ:大惨劇|だいさんげき》を演ずるは必然にて此《ルビ:修繕|しうぜん》こそ寸時も《ルビ:忽諸|こつしよ》にす可らざる急務なりとい ふ又廿八日《ルビ:激震|げきしん》の際《ルビ:轟然地面|がうぜんちめん》の《ルビ:罅裂|かれつ》口或は人家の床下《ルビ:噴水|ふんすゐ》し甚しきは井戸内より《ルビ:泥水|でいすゐ》 を《ルビ:噴騰|ふんとう》すること高さ一丈に達したる所数十箇所にて何れも《ルビ:其噴出時間|そのふんしゆつじかん》は一時三十分間余 に《ルビ:亘|わた》り《ルビ:泥土|でいど》の《ルビ:堆積|たいせき》一丈より三尺に至るもの数箇所あり《ルビ:其他井戸|そのたゐど》を《ルビ:崩壊|はうくわい》して用を為さゞ るに至りしもの《ルビ:無慮|むりよ》三千箇所以上なり 〇臨時治療所の模様 岐阜にては《ルビ:県立病院内|けんりつびやうゐんない》の広地を以て臨時治療所となし《ルビ:負傷者|ふしやうしや》は 《ルビ:孰|いづ》れも仮小屋に《ルビ:居|を》れども震災後数日間は一千三百《ルビ:余名|よめい》の負傷者ありて《ルビ:其混雑大方|そのこんざつおほかた》なら ず《ルビ:其内|そのうち》二十《ルビ:名許|めいばかり》は師範学校内の一《ルビ:部|ぶ》に《ルビ:設|まう》けたる仮小屋にて治療を《ルビ:受|う》け其他自宅より《ルビ:日|ひ》 《ルビ:々釣台|びつりだい》に《ルビ:乗来|のりきた》りて治療を《ルビ:受|う》け《ルビ:居|を》る《ルビ:者|もの》も《ルビ:少|すく》なからず何分にも今回の《ルビ:負傷者|ふしやうしや》は一《ルビ:時|じ》に《ルビ:起|おこ》り しものとて《ルビ:医師|いし》に《ルビ:乏|とぼ》しく随つて切断を《ルビ:要|えう》すべき《ルビ:程|ほど》の《ルビ:者|もの》は《ルビ:余儀|よぎ》なく跡廻しとなせしが《ルビ:其|その》 《ルビ:後|ご》は《ルビ:追々各地方|おい〳〵かくちはう》より医員も《ルビ:入込|いりこ》み充分手術を《ルビ:施|ほどこ》すに《ルビ:差支|さしつかへ》なき《ルビ:事|こと》となりしを《ルビ:以|もつ》て重傷者 に《ルビ:対|たい》する《ルビ:手術|しゆじゆつ》を《ルビ:行|おこの》ふ《ルビ:事|こと》となれし而して《ルビ:差向|さしむ》き大手術を《ルビ:要|えう》すべき《ルビ:見込|みこみ》のものは凡二三十 名《ルビ:以上|じやう》もありしと《ルビ:云|い》ふ治療所に《ルビ:入|いり》て《ルビ:見|み》れば《ルビ:足|あし》を《ルビ:切断|せつだん》せられたる《ルビ:者|もの》あり《ルビ:臨月|りんげつ》の《ルビ:妊婦|にんぷ》にし て《ルビ:其腹部|そのふくぶ》に《ルビ:疵|きず》を《ルビ:負|お》ひたる《ルビ:者|もの》あり或は手を折りし者《ルビ:或|あるひ》は《ルビ:足|あし》を《ルビ:挫|くぢ》きし者《ルビ:其他|そのた》千状万態一《ルビ:見|けん》 《ルビ:人|ひと》をして《ルビ:酸鼻|さんび》に《ルビ:堪|たへ》ざらしむ 〇焚出場の混雑 《ルビ:岐阜|ぎふ》にては《ルビ:師範学校|しはんがくかう》に《ルビ:隣|とな》れる仮小屋に《ルビ:臨時|りんじ》《ルビ:焚出所|たきだしゝよ》の《ルビ:設|まう》けあり《ルビ:地|ち》を《ルビ:掘|ほ》