塵劫記翻刻プロジェクト2025

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塵劫記(寛永11年自跋、京都府立京都学・歴彩館追貴8) - 翻刻

塵劫記(寛永11年自跋、京都府立京都学・歴彩館追貴8) - ページ 35

ページ: 35

翻刻

【一巻丗一丁裏】   右のさんあわぬせうこ是(これ)にあり △あるひは金七匁四分八りあるを判金(はんきん)のさうば 銀五百目かへの時五百目を四十四匁てわれは 金壱匁に付銀十一匁三分六り三/毛(もう)六/糸(し)三/忽(こつ)つゝ に当(あた)るなり これに右の金七匁四分八りをかくれは  銀 八拾四匁九分九り九毛九糸五忽に成申候 かくのことくにてま入てあわすしてあしきさん也 △右よりよきわりはこれにあり 金七匁四分八りに判のさうば五百目がへに して右の金に銀なにほとそといふ時に 【一巻丗二丁表】  銀 八拾五匁といふ 右に金七匁四分八りと置これにさうば五百目 をかくれは三七四と成 これを四十四匁てわれは八十 五匁としるゝ也 右これよきさん也 此心もち万事(はんし)によし △銀弐百目ある時(とき)判(はん)金のさうば五百目がへにし て右の銀に金なにほとそといふ時に  金 拾七匁六分なりといふ まつ銀弐百目を右に置(をき)てこれに四十四匁をかくれは 八八と成 これをさうば五百目をもつてわれは 金十七匁六分としるゝ也

現代語訳

【一巻三十一丁裏】   前記の計算が合わない証拠がここにある △例えば金七匁四分八厘があるのを、判金の相場が銀五百目換えの時、五百目を四十四匁で割れば、金一匁につき銀十一匁三分六厘三毛六糸三忽ずつに当たる。これに右の金七匁四分八厘をかければ  銀 八十四匁九分九厘九毛九糸五忽になります このようにして間違って計算するのは悪い算法である。 △前記より良い割り算はこれである 金七匁四分八厘に判金の相場五百目換えで、右の金に対して銀がどれほどかという時に 【一巻三十二丁表】  銀 八十五匁という 右に金七匁四分八厘と置き、これに相場五百目をかければ三千七百四十となる。これを四十四匁で割れば八十五匁と分かる。これが良い算法である。この心得は万事に良い。 △銀二百目がある時、判金の相場五百目換えで、右の銀に対して金がどれほどかという時に  金 十七匁六分であるという まず銀二百目を右に置いて、これに四十四匁をかければ八千八百となる。これを相場五百目で割れば金十七匁六分と分かる。