東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト8

最明寺殿教訓百首 - 翻刻

最明寺殿教訓百首 - ページ 10

ページ: 10

翻刻

【右丁】 今日(けふ)のみと   おもひて     親に    つかふべ        し  明日(あす)は   たのみそ    定(さだ)みなき世         に 我も人も親には孝行すべきものとしるといへども今の事をいはず今日ならずはあす明白ならず は明後日と後■のみをするによつて終にむなしく一生を道す七手の病に三年のもぐさを求(もとむ)ると やらんとかくする■に親 果(はて)られんもしらず又わが身先立んもはかられずつ■く人共にながらふ共 病気 貧究(ひんきう)の身と成て心にまかせぬもありなん然らば悔(くゆ)とも甲斐あるまじたゞ今日はかり つかふる日ありと志をはげますべきことなりとぞ孝子(かうし)は日ををしむと侍り 【左丁】 世にこえて   物を    ねた     まん  女をば   かねて    いとまを     ■すべき        なり 女房のしつとりんきはよのつねの事十人に九人はあるもの也然れども あまりしつとのふかきは わざはひの基(もと)也是によつて家の内とくのほらずいろ〳〵災難(さいなん)おこるものなりよく見とゞけ 離別(りべつ)するにはしか〴〵ものねたみするは去(さる)と仲尼(ちうじ)ものたまへり