東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト8

最明寺殿教訓百首 - 翻刻

最明寺殿教訓百首 - ページ 11

ページ: 11

翻刻

【右丁】 子供もち  年 比(ころ)    なり    と  思ふとも   つまには心   ゆるす    べからず 世俗(せそく)の諺(ことわさ)にも七の子はなすとも女に心ゆるすなといへり惣じて女人は心浅くて大事の儀をも うか〳〵をもらす事あり或はあやうきにのぞんで忽(たちまち)心を変(へん)ずるもあり古今のためし是多し又女房の 方より夫(おつと)をさしてつま共いへりあひなれし始はたがいに遠慮(えんりよ)気づかひ背によつて物ごとたしなみ慎(つゝしむ) といへ共久しくなじみぬれば気をゆるし心安じてをしてたしなみつくしまさるによつて身持心だてすさ まじく■■し本性をあらはし終に見かぎらるゝ物也親しき中に礼ありたしなみつくしむべきことなり 【左丁】 とゞめても   とめたき    ものは  人のめ■  物見   聴聞(てうもん)   さては   こありき およそ女は日を閨門(けいもん)の内にくらし昼(ひる)も庭にあそばずとかや然る小物見 聴聞(てうもん)を好(この)み色に そみ香(か)にめでさして用もなきにかなたこなたと凡■する女房は心うかれ■■かでよからぬ 事を仕■すもの也或は其心ことなることなしといふともゑせものにわたり合志不をつけられはぢ をかき大ごとになるもまゝおほし制(せい)しとゞむべき事なり