東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト8

最明寺殿教訓百首 - 翻刻

最明寺殿教訓百首 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

【右丁】 あながちに     人を  わるしと   思はじな  我が身も     げには    よくも      なければ 人の悪を■【のヵ】みとがめてわがみをかへりみざるはひがこと也何とて人のみあしからん■【多ヵ】はわがみの悪き■【故ヵ】也哥に あまの刈(かる)もにすむ虫の我からと音(ね)をこそ■■【鳴かヵ】世をはうらみじ又 孟子(もうし)の詞(ことは)にも人を愛(あい)して親しまずんば其 仁にかへれ人を礼して■【答こたへヵ】ずんば其 敬(けい)にかへれ行(おこなふ)て■【得ヵ】ざることある時は皆かへつて己(おのれ)に求己正ふして天下■【帰ヵ】す 【左丁】 人のうへ   いふより    科(とが)の  おこる    ぞと  思い■【出ヵ】   して    ふかく    つゝしめ 口は禍(わさはひ)の門(かと)舌(した)はわざはひの根(ね)といへり孟軻(もうか)のこと葉にも人の不善(ふせん)をいふ 後(のち)のわざはひをいかんかせんと人の上(うへ)をいふは却(かへつ)て己をにくみあなづるなり惣じ て人の悪をあぐるは仁(しん)の道にあらず■【聖ヵ】賢(せいけん)のふかきいましめなり