東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト8

最明寺殿教訓百首 - 翻刻

最明寺殿教訓百首 - ページ 29

ページ: 29

翻刻

【右丁】 めしつかふ   ものには情(なさけ)  ふかふ    して  さて   わろ    からば かんどうを     せよ 人の上たるは下を撫育(ふいく)するをもつて道とせりいはんや其家につかふるものをや恩をあたへ情を かけてめしつかふべしかゝればかれも義をしり恩をかんじていよ〳〵忠勤を抽(ぬきんで)んとかせぐもの也然共不忠不 義の輩(ともから)をはへらしいましめずんば有べからず賞罰(しやうばつ)のこつは車の支輪鳥の支翔(つばさ)のごとし 【左丁】 わが身   なを  我心にも   まかせぬ      に  人を心に   まかせべき       やは 世に位の道たゞ堪忍(かんにん)にしくはなしわが身は元来(もとより)わが物なれども心まかせには行(おこなは) れずいはんや他人(たにん)をやしかるに物毎(ものごと)しゐて心のまゝにせんとするによつて 人ににくみうとまれぬ書に云かならず忍(しの)ぶるあつてなき事ありと