翻刻
【右丁】
馴(なれ)〳〵て
いかに
したしき
中なり
と
心に
ふだん
礼儀
わするな
およそ人 隔心(きやくしん)なる間には気づかひをしてたがひに慇懃(いんきん)なるによつて礼儀 作法(さほう)たが
はずしたしく心安き中にては気をゆるし■事たしなまざるによつて慮外(りよくわい)卒忽(そこつ)礼儀
をみだしわざはひ出来なり親しき中に礼ありといふ事尤なるかな
【左丁】
隔(へだて)なく
うちとけ
あそぶ
そのなか
に
まじりて
そむく
ふりぞ
見にくき
衆人(しやにん)愛教(あいけう)あれといふに人ゝ心よくうちくつろぎかたらひあそぶ中にをのれひとりそこな
ひやはらがざるは心のひがみとやいはん気随(きすい)ものとやいはん嗜(たしな)むべき事とぞ