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コレクション: STAGE1

善光寺地震聞書 - 翻刻

善光寺地震聞書 - ページ 10

ページ: 10

翻刻

哥へる如く    世を照らす仏のしるし有りければ    まだともしびも消ずありけり   虚空蔵山地震にて大ぬけのこと 初編にも記したる丹波川の河上小市の渡シ 山中の入口なる虚空蔵山と申は多田淡 路守の砦をかまへし古跡にて軍書にも出 て名に高き岩石(カンセキ)そびへ千|刃(ジン)を植タル如キけん【ミセケチ、右にルビ:ウエタルゴトキケン】 そ成岩間の松ウ柏ク枝をまじへ枯木の 梢は鹿角(カカク)の如く実仙人も此山へ住家や 成さん計ニて龍の伏べき深山なり此山地しん にて高サ三里余横巾凡五里半が程さけ落 ちて大河はせげて泊りけり水は次第につき 上り湖水の如くみなぎりて山中三万石 が内は皆水中とそ成にける其村|郷(サト)は池 田大町新町始メ下は村々笹平迄其 数すべて二十五ヶ村が内は水底深クにかくれける