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コレクション: STAGE1

善光寺地震聞書 - 翻刻

善光寺地震聞書 - ページ 13

ページ: 13

翻刻

土中ニ成し場所のもの共壱人も助らず むざん也ける次第なり又此郷の片辺り に竪(タテ)四十間横三十間余りの堤有水の深サ三 間余り有りけるが地しんにゆり出されて一水 残らず替(かえ)上たり是を見て地しんのあら き事を知るべし此外所々のそうどう大 方ならず何方にても寝しづまりたる頃なれ ば皆人々は只一すいの夢地しんにさまし こわ何事とおどろきあわてふためきおき 上り袷壱ッを弐人三人などして引ぱり引合こ けるやらまどぶやら方をたがへて戸棚ニ懸然入 などしてじたばたするやら腰をぬかしてもがく やら家内のそうどう上ヲ下どさくさ早わざ 是中もはだしはだかで裏表飛出懸出し 壱もく三月春の夜の闇はあやなし爰かしこ