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コレクション: STAGE1

善光寺地震聞書 - 翻刻

善光寺地震聞書 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

大地ゑ【左に消した文字】むやらさけるやら何方(いづく)あてども せん方なく野中篠原沼畠け。きらいなん じよを飛こへて薮垣押分乱入頼ム小かげニ 雨ならで森下そわ山かけのはた千年(ちとせ) 古木の松ツ杉(スギ)もゆりころばせし大地震岩ニ 打れて死も有りさけたる土ニ埋れてはかなく 也し者も有たま〳〵命助るも夢の中なる 心地して更に正気はなかりけり抑今年 の順気と言は以前に替り前年の寒中 喧【かまびす】にして寒気を春に送(ヲクリ)り三月下旬の 頃なれ共未残寒さらずして其夜は先頃 よりも勝れて寒し地震の響は百千の 雷(イカツチ)の如く所々の山々さけ落たる音にぞ 有りけり数万人のさけびける音は鯨波(トキノコヱ)の如し