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コレクション: STAGE1

善光寺地震聞書 - 翻刻

善光寺地震聞書 - ページ 17

ページ: 17

翻刻

   善光寺大あれの事 此度の大地震にて善光寺にては家数弐千 三百余軒こと〴〵く焼失せり此外四拾六坊之 寺々皆焼たり焼残りたるは崩屋《割書:是は地震にて|崩レたるなり》 五拾弐軒|本坊(大クハンシン)江少し焼入残る右たをれ掛て有 御本堂山門たをれずして残る山門の内|金(カナ)燈籠 石燈籠鐘つき堂経堂仏像何れも皆タヲレケル 只御陣の八まん御年五【号】御尓六【弥勒】ハ百代廻ける 中にも大仏一躰たをれずして残りける如来様御 本堂にこもりける人々は一人も怪我なかりけり 偏に仏力擁護之御助なりとこそ申けり 抑此時之火事と申は風はげしくて火の走る事 は龍星の如し一時に町内残なく焼失しけり 逃出ける人々は|炎(ホノホ)に包まれて焼死者も有り 鴨居柱に打れて死も有り残り|少(スクナ)に助りし分 能々ク神仏の加護ならんか