みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

善光寺地震聞書 - 翻刻

善光寺地震聞書 - ページ 5

ページ: 5

翻刻

弁慶と心得恐れをなして寄付す又太平 記の合戦にも逃る味方をてきと心得けるもお かし此般の地震にもあせりし者ハ戸棚 に入又戸口ニ至りて明んとしてハ戸跡より押立け れバ明る様なし四月十三日の洪水にも腰を ぬかしていざりにおくれ下り急逃て盲ニ おしへられけるもいと浅ましき事なり又 地震の後も早合点成者ハ常に居ろりのは たにすり鉢を置ける是ハ若シ地震の内ゆらば 火のつぼに伏ん家たをれる共出火有まじと の心懸ケなり或夜簞笥にかな字のカタ〳〵と 響けれバ地震と心得研鉢ハ扨置丸はだかにて 褌もせず瀬戸にさしてぞ飛出けるに事もなけれ バ又々閨中へぞ入ける是ハ次の間の寝所にて |息子(ムスコ)|女夫(フウフ)|夫婦(ミトノ)|講合(マクバイシ)の音にてぞ有しと也