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コレクション: STAGE8

天明奇畧 全 - 翻刻

天明奇畧 全 - ページ 47

ページ: 47

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扨皮を碓(うす)に入て杵(きね)にてつけはもろく砕(くだく)る也 それを磨(ひきうす)にてひき粘こしすいのふにてふるひ細末(さいまつ)に する也|皮(かわ)の粉(こ)にしたるを蓋(ふた)の能合(よくあい)たる釜(かま)か鍋(なべ)に水 多く入かきませにへたつ迄|焚釜(たきかま)の蓋(ふた)を取らず明朝(めうあさ) 迄おけは若木の皮にても渋(しぶ)み苦(にが)みもなく匂ひものく なり扨上水を流(なが)す時|粉(こ)のもれぬ為味そこしの内へ敷(しき) 布(ぬの)を広(ひろ)げて其上へあけ砂(すな)あらはゆりて其布(そのぬの)にて直ニ しほり餅(もち)又は団子に入るならは干におよはす餅(もち)ならは常の 通り米をこしきに入其上へ松の粉をひろけ米のむせる を待臼に入てつく也尤手水をひかゆへし蓬抔(よもきなど)入れは いよ〳〵|能(よき)もの也ませものは麦粟(むきあわ)ひへきみ里芋さつま芋 わらひの根葛(ねくず)の根其外其|土地(とち)にて喰覚(くひおぼ)へたる草木 の類工夫して入へし扨松の粉多く入たるを粥雑炊(かゆぞうすい) に入てたけはとけてなくなる故たきしまふ前に入て よし香煎(かうせん)にするにはあくを抜(ぬき)たる粉を日に乾(かわかし)て 炒(いる)也老たる松の皮はあく抜(ぬく)せす炒(いり)てひき半分まぜ