東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト8

女小学 - 翻刻

女小学 - ページ 8

ページ: 8

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【右丁・上段】 ()   菊(きく)  きくはもろ〳〵の花(はな)におく れあらそはざるゆへ隠君子(いんくんし)    の姿(すがた)なりとてこゝに陶淵(とうゑん) 明(めい)はめでもてあそびたまふ 秋(あき)より冬(ふゆ)にかけて咲(さく)く花なれば とてはなの弟(をとゝ)とも又は翁(おきな) 草(くさ)とも異名(いみやう)あり九月九日に 酒(さけ)にひたして飲(のめ)ば寿命(じゆみやう)長久(ちやうきう)なる 例(ため)しもろこしの故事(こじ)多(おゝ)し 〽行(ゆく)すゑの秋(あき)をかさねて  九重(こゝのへ)に千代(ちよ)までめぐれ  菊(きく)のさかつき 〽ちよふへき       九重(こゝのへ)に   君がかざしに       さく    手折(たおり)なん     庭(にわ)の志ら菊(ぎく) 【右丁・下段・挿絵のみ】  【左丁・上段】 女中品定(ぢよちうしなさだめ)【欄外上部に横書き】 ▲それ人は生としいけるものの中にたうと きものなればよろづの智をそなへたり さればその智をとらふるにながくもみぢ かくもかくもあつくもうすくもあれどみな いただきより足までその一ぶんのらちを あけずといふこなしかかるめでたき人 の智なればおほきもすくなきもよろづ にわたりてあしくもちゆれば悪となり      よく用ゆれば善となるたとへば雨露の 雨露なからふりて国土のわづらひと成る 【左丁・下段】    公家 月も日も影をならべて 秋の宮 くもらでのみ千代もめぐらん    武家 弓張りの月 下飛も濃 むすぶ氷に手をかけて そらにぞうつる