みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

浅間大変略記 - 翻刻

浅間大変略記 - ページ 8

ページ: 8

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 火をつけ其形すくにして又右の形にて何国よりか来り  是も女と見えて麓ゟ峯え鉄の棒ニ而セめのぼせ間も  なく夜も明たり裏の方を見れ共何の気色もなかり  しが浮世の罪人此山にのほるといふ事疑ひなし右  両国の人住郷江下り此事を物語りしといふ聞書未岩村  田在の茂作と言うもの方に有当山ゟ西の麓也 一柳井ゟ壱丁程東に女人堂あり貞享年中に武州   江戸神田のもの三人にて此堂に休頻にくろ雲  出大風雨吹来り東西をうしないたり間もなく雲ちりて  みれば三人の者壱人残り弐人ハ行方忘れず是非なく  麓へ来りわれハ右弐人ハ引さかれありといふ又常陸  の土浦のもの四人つれニて此山にさんけいし遠見坂に  登り東の方小浅間の峯にて咄の声したり見れハ丈  壱丈余りの僧白きゆかたを着て五人登り来る皆〳〵  おとろきふもと迄一さんに下り此事語りたり沓掛  の者夫ハ天狗といふものなりといふ宝暦十二年三月廿八日の事也