翻刻
設け越列幾的児力にて地震の景象を観る
法方にて夫(カ) ̄ノ至小の処に於て著しく其怖る
べき現象を発せしむることを決せば「ベル
トロン」新発明の功用も試験に由て其証を
得へきこと亦必しも《ルビ:抹-殺|ウチケス》すべきに非す此
地震を擬造する人為の装置に準してこれ
に「ベル
トロン」の予防法を併せ設くるとき
は越列幾的児の漏出する勢に由て嚮きには
一斉に顛倒せる紙造家屋今は毫も動揺す
ることなく且つ一の震盪をも起さずして越
列幾的児気暗に其銅鉄の末梢より漏出し
更に其見象を露はさゝるなり往昔地震に就
て大に工夫を凝せし人あり其発明する所
亦稍や「ベル
トロン」の発明と相符号するもの
あり其説に曰深き坑穴は地震の劇勢を避
る安全の処なりと云へりこれ坑穴は地内
と濛気の際を連絡せしめ易けれはなり「プ
リニュス」《割書:人|名》此説を信し地震に由て数々劇しく