翻刻
を安置せば恐くは全国中これが為に経久
の安全を保有し得へきなり
「ベルトロン」氏其発明を世に顕はせしに当
時の知識家此議に左袒する者少 ̄ナからず就
中意太里亜の窮理家は其本国多く地震の
難あるを以て直に此説に同意し試験を以
て必ず其実を得べきことを証せり邏瑪の
有名なる窮理大学師「アブト・カハルリ」《割書:人|名》は
「ベルトロン」氏が発明の殊益あること及ひ
施設すへきことを世に公布し「リッテル《割書:義会|の頭》
《割書:目の|官》 ヒセンシヲ」《割書:人|名》氏は千七百八十八年「カ
ラブリー」 ̄納波里(ナポリア)の一部【カッコ内は割書】に発せし大地震の頃地震
の総説を著はし其篇中仏蘭西大学師《割書:即「ベ|ルト》
《割書:ロン」を|指す》の説を深く信奉せり又有名の大学
師「サルチ」《割書:人|名》は「ピサ」 ̄意太里亜の一地|多斯葛能(トスカーネン)の一都会【カッコ内は割書】に於
て一書を著はし地震を論して「ベルトロン」
の説に左袒せり以西把(イスパ)尼|亜(ア)の王は其本国
及ひ殊に米利幹(アメリカ)所領に於て此怖るへき難