翻刻
事体を領会するに至らば則ち吾子が発明
せる地震豫防の法を造建すること必せり
然れとも世の学者其深智を以て古来の迷
惑を開導せんことそれ何の時にあるやと」
地震の危難を避んが為にこの豫防法を建
制するに当ては実に幾鉅萬の金を費すべ
き故を以ていまだ是を行ひし地あるを見
ず然るにこゝに一言すべきは「フランキリ
ン」《割書:人|名》が初て唱出して当時未 ̄タ十分完成せざ
る発明の器〔即 ̄チ避雷線の発明〕を建制するが
為に若し亦幾百萬の金貨を要することな
らば今に至て唯巧 ̄ミに其理を説のみにて鴻
益ある豫防法を現に施用する地あらさる
べし
地震予防器の効力を強めしめんには此器
を某の距離を以て数箇処に施しこれをし
て互 ̄ヒに聯絡感通せしむへし「ベルトロン」氏
恰好此制を領会して凡 ̄ソ都府の四面及ひ領